からだ図鑑
食べ物の旅で、
からだを知る
人体ダイブで通った道を、ページでゆっくりたどる図鑑です。口から肛門までは、1本につながった約9mの管。そのまわりで、たくさんの臓器が休まず働いています。
からだの中を通りぬける、1本の管
口から入った食べ物は、のど、食道、胃、小腸、大腸を通って、最後は肛門から外へ出ていきます。この道すじを消化管といいます。長さは、大人でおよそ9mにもなります。
じつは消化管の中は、からだの「外」とつながった空間です。ちくわの穴のように、口から肛門まで外の世界が通りぬけていると考えると分かりやすいでしょう。食べ物はその穴を進みながら、細かく分解されて、からだの内側(血液)へ取りこまれていきます。取りこまれなかった残りが、うんこです。
消化管のまわりには、消化液をつくる肝臓や膵臓、血液を送る心臓、酸素を取りこむ肺、いらないものをおしっこにする腎臓などがあります。どの臓器も、ほかの臓器と協力しながら働いています。
食べ物が通る順番と、かかる時間
| 場所 | 長さ(目安) | 通る時間(目安) | おもな仕事 |
|---|---|---|---|
| 口 | — | 数十秒 | かみくだいて、だ液とまぜる |
| のど | 約13cm | 1秒ほど | 食べ物を食道へ送る。気管にはフタ |
| 食道 | 約25cm | 5〜10秒 | 筋肉の波で胃へ運ぶ |
| 胃 | — | 2〜4時間 | 胃液でとかし、かゆ状にする |
| 十二指腸 | 約25cm | — | 胆汁と膵液をまぜる |
| 小腸 | 約6〜7m | 3〜5時間 | 栄養のほとんどを吸収する |
| 大腸 | 約1.5m | 十数時間〜数日 | 水分を吸収し、うんこをつくる |
| 直腸・肛門 | 約20cm | 出番まで待機 | うんこをためて、外へ出す |
時間はあくまで目安で、食べたものや体調、人によって大きく変わります。食べてから出るまでは、およそ1〜3日です。
図鑑のページ
食べ物が通る順にならんでいます。最後の2ページは、食べ物の道から少しはなれた「腎臓と膀胱」と「脳・神経・骨」のお話です。
- 01口歯でかみくだき、だ液でとかす。消化の旅はここから始まる。
- 02のど空気と食べ物の分かれ道。飲みこむ一瞬に、気管にフタがされる。
- 03食道胃までの約25cm。筋肉の波で、逆立ちしていても食べ物が進む。
- 04心臓と肺食道のすぐとなりで、心臓が血液を送り、肺が息を入れかえる。
- 05胃強い酸で食べ物をとかす袋。なのに自分はとけない、そのしくみ。
- 06肝臓・膵臓・胆のう消化液をつくって十二指腸に送りこむ、消化の応援チーム。
- 07小腸長さ約6m。びっしり生えた絨毛で、栄養のほとんどを吸収する。
- 08大腸水分をしぼり、腸内細菌といっしょに、うんこを仕上げる。
- 09直腸と肛門旅のゴール。便意のしくみと、うんこの正体。
- 10腎臓と膀胱おしっこは、食べ物とは別の道。血液からつくられる。
- 11脳・神経・骨からだ全体を動かす司令塔と、それを支える約206個の骨。
この図鑑の読み方
- 数字は、大人のからだのおよその目安です。身長や年齢、体調によって変わります。
- 人体ダイブの3D映像やこの図鑑のイラストは、分かりやすさを優先して、形や色、位置を簡単にしています。
- 解剖図のお約束にならって、動脈を赤、静脈を青、神経を黄色でえがいています。
- 病気や体調についての相談には答えられません。気になることがあるときは、おうちの人や医療機関に相談してください。